日本近代美術に登場する、才能があり新たな表現を発表、偉大な作品を描きつつも若くして早死してしまった画家たちの作品を集めた展覧会です。
2022年12月18日まで
青木繁
関根正二
中村彝
佐伯祐三
岸田劉生
松本竣介
など、 、
彼ら夭折の画家たちが活躍した明治から大正にかけては個性の尊重や自己の肯定、生命への讃美された時代でした。 本展では藤島武二など同時代を牽引した画家たちをあわせて紹介し、当時の時代背景を探ります。
今年で生誕135年を迎える水戸市出身の画家 中村彝らが集った相馬愛蔵・黒光夫妻による「中村屋サロン」や、 彝がアトリエを構えた「池袋モンパルナス」に関する内容もあわせて紹介いたします。
(サイトより抜粋)
中村彝の作品
ポスターにもなっている中村彝(なかむらつね)のこの作品が強く印象に残りました。
P50号と中位の大きさですが、充実した内容のためか実際よりも大きく感じました。
学芸員の塚野さんのお話によると、未完成の状態であるが故に生成途上の生々しい筆跡が残り、動きや生命力がたち現れているのではないかということでした。
モデルの目力が再現されているのでどの角度から観ても目が合う!というお客さんが多いとのこと(笑)
たしかに。
「未完成」というキーワードからは神田日勝(かんだにっしょう)の絶筆の馬の絵を連想しました。
こちらは現物を観た事はないのですが、写真からも伝わる傑作ぶり。いつか観てみたい作品です。
我が身を振り返ってみます。
画家としては、完成していない作品にはあまり価値を感じません。満足できない。
しかし主観を捨ててみると、完成させれば良い作品になるかと決してそういうことではない。良い作品の証、絵に生命力が宿るかどうかとは別の話なんだ、と再認識。
未完成だからこそ宿る魅力は確かにあり、仕上げてしまうと逆に面白くなくなることも多いといいます。
ただ未完成を最初から狙って描くというのもおかしな話になってきそうです。
やめ時、筆を置くタイミングなんだよなぁ、やっぱり。
P50号と中位の大きさですが、充実した内容のためか実際よりも大きく感じました。
学芸員の塚野さんのお話によると、未完成の状態であるが故に生成途上の生々しい筆跡が残り、動きや生命力がたち現れているのではないかということでした。
モデルの目力が再現されているのでどの角度から観ても目が合う!というお客さんが多いとのこと(笑)
たしかに。
「未完成」というキーワードからは神田日勝(かんだにっしょう)の絶筆の馬の絵を連想しました。
こちらは現物を観た事はないのですが、写真からも伝わる傑作ぶり。いつか観てみたい作品です。
我が身を振り返ってみます。
画家としては、完成していない作品にはあまり価値を感じません。満足できない。
しかし主観を捨ててみると、完成させれば良い作品になるかと決してそういうことではない。良い作品の証、絵に生命力が宿るかどうかとは別の話なんだ、と再認識。
未完成だからこそ宿る魅力は確かにあり、仕上げてしまうと逆に面白くなくなることも多いといいます。
ただ未完成を最初から狙って描くというのもおかしな話になってきそうです。
やめ時、筆を置くタイミングなんだよなぁ、やっぱり。
ぶれているようなタッチから、靴紐を素早く結んでいるような動きを感じます。
風景画の方が好きだと言った中村彝には珍しい全身像とのこと。
風景画の方が好きだと言った中村彝には珍しい全身像とのこと。
佐伯祐三の作品
佐伯祐三(さえきゆうぞう)の二度目の渡仏の際に描かれた作品。
高校生のころに画集で見て感動した作品群の一枚だと思います。
まさかここで会えるとは。
写真では暗く潰れていた部分も意外に明るかった!
近くからたっぷり味わうことができました。
眼福!
松本竣介の作品
都会の風景やそこに生きる人びとを、理知的な画風で描いた画家です。
小ぶりな作品ながら強く印象に残りました。
抑えた控えめなタッチや色彩から、僕も若い頃に感じていたであろう寄る辺ない強い切なさが胸に蘇りました。
抑えた控えめなタッチや色彩から、僕も若い頃に感じていたであろう寄る辺ない強い切なさが胸に蘇りました。
池袋モンパルナス
雑誌【美術の窓】の特集で存在を知ったワードをこの企画でも見ることができました。
ウィキペディアによると「池袋モンパルナスとは、大正の終わり頃から第二次世界大戦の終戦頃にかけて、池袋周辺に存在したアトリエ村と、そこを拠点とした芸術家によって作られた文化圏の呼称。この地域に暮らした画家、音楽家、詩人などさまざまな種類の芸術家が行った芸術活動および熱く語った文化全体もさす。」とのことです。
お金のない芸術家たちが住めるように、理解のある地主さんが安くアパート群に住めるよう粋な計らいをしてくれた、と認識しています。違ったらごめんなさい(笑)
この頃に生まれていたら、少しだけ参加してみたかったなぁ。
展示されていた、小熊秀雄(おぐまひでお)の詩が印象に残りました。
彼が池袋のこと区画を【池袋モンパルナス】と命名したそうです。
小熊秀雄の詩は青空文庫で読める他、池袋駅近くの豊島区郷土資料館で展示されていたりもするとのこと。
近くに行った時は寄ってみたいと思いました。
他の作品も少しだけ撮影
観るのに集中していてほとんど撮影をしませんでした。
このブログに掲載できた作品はごく一部です。
本当にこれだけの作品を集めるのは大変なことらしいです。
それらを手軽に味わうことが出来ました。学芸員の皆様に感謝っ✨
ありがとうございました!!
このブログに掲載できた作品はごく一部です。
本当にこれだけの作品を集めるのは大変なことらしいです。
それらを手軽に味わうことが出来ました。学芸員の皆様に感謝っ✨
ありがとうございました!!