懐かしの母校
母校「渋谷幕張」へ何年かぶりに訪れました。
M150号(横幅2.3m)の大作、油絵「旅の空」を学校に搬入し、飾り付けるためです。
個展に出品していたこの作品を、なんと校長の田村哲夫先生が買い上げて下さいました。
感激です。
個展終了後、額の制作のため一か月を要し、ついに晴れて搬入の日が来ました。
学校までは千葉市のJR海浜幕張駅から歩いて10分ほど。
中高時代に友人と歩いた懐かしい通学路。
ですが、だだっ広い空き地だった所には巨大なモールが建ち、風景は一変しています。
コロナでも人で賑わう発展ぶりに驚きました。
作品搬入!
土曜日の昼過ぎでしたが週6日制のため生徒さん達が居ます。
事務所に到着するや否や作業開始。
作品は日動画廊のスタッフの方達が車で運んできてくれました。
本額で額装された(本額とは正式な額縁のことで、画面を保護するアクリル板も入っているためとても重いんです)大作のため、二人がかかりでないと運べません。
こんな大きな作品を施設に搬入、飾り付けるのは、人生初です。
そしておそらく、今後もあるかどうかなので、ブログに書いています(^^)
「旅の空」について
2019年制作 M150 キャンバスにオイル
擬人化されたウサギ「ギアス氏」と相棒の犬の旅を描くシリーズの中の一枚です。
世界の広さを知ろうと絵の中から飛び出した二人が、アメリカで辿り着いた風景を
描きました。グランドキャニオンへの取材を元にしています。
校内に展示されている私の作品「未明の出発」からストーリーが繋がっています。
第95回白日会記念展にて白日賞と大宥美術賞を受賞
2020年「昭和会展ニューヨーク賞受賞記念・原太一展」に出品
渋谷幕張について
「渋谷幕張」や「渋幕(しぶまく)」は略された呼び方で、正式名称は
「渋谷教育学園幕張高等学校」
とその附属中学
「渋谷教育学園幕張高等学校附属中学校」
漢字が並びます!
今ほど名が通っていなかった20年前には、
よく「渋谷と幕張、どっちにあるの?」と尋ねられました。
系列校の渋谷教育学園「渋谷校」は渋谷にあり、「渋谷幕張」は幕張にあります。
「渋幕」は新しい千葉県の中高一貫の私立校(1983年に高校、1986年に中学が開校)です。
※中高一貫校とは、中学受験をし、高校受験をせずに中高の6年間を通して過ごし学べるシステムです。
長い時間を活かし効率の良い独自のカリキュラムで授業を行っているところが多いです。
母校自慢のようになってしまいますが、、
現在は優秀な生徒さん達が集う超進学校となっています。
右肩上がりに進学実績のレベルを伸ばし、今や名門・灘校や麻布に迫る勢いとのこと。
ネットで調べてみたらあまりの成長ぶりにびっくり、、
「渋幕の奇跡」などという言葉も見られました。
約20年前、僕が居た頃の渋幕とは雲泥の差です。
自分が賢くなった訳では全くないのですが、母校が成長していると、賢くなれたような錯覚が…(笑)
「自らの体で調べ、自らの心で考える」という建学の精神「自調自考」や、世界へ出ていける「国際人」を育てよういう理念のもと、創始者である田村哲夫校長先生と沢山の熱心な先生方が育ててこられました。
また絵を描いている僕の立場から強調したいことは…
勉強だけでなく、スポーツや芸術分野にも力を入れているんです!!
サッカーの元日本代表、闘莉王氏も通っていました。
トゥーリオさんのことについてはこちらの記事にも書きました
田村哲夫校長先生は19年も前に卒業した僕の個展に何度も足を運んで下さっています。
校内には、美術部の先輩たちの大作を色々鑑賞することができます。
絵画、彫刻、音楽、スポーツ、卒業生の色々な活動に興味を持ち、本気で応援して下さっているのです。
更なる発展を期待しつつ、学校紹介をさせていただきました。
校内にある原太一の作品
「未明の出発」は松戸市が主催の「原太一展~うさぎのギアス氏と相棒の犬の旅~」に貸し出していただき、展示されました。松戸の作家の個展
※こちらの渋幕のサイトからは↓渋幕に飾られている作品群をご覧いただけます。
https://www.shibumaku.jp/topics/other/arts/