昭和会展にてまさかの受賞!
日動画廊主催のコンクール、第53回昭和会展でなんと、ニューヨーク賞をいただきました!
歴史あるコンクールで賞を頂けるなんて、なかなか信じられないような思いです。
銀座の日動画廊本店に50号と15号の作品が飾られます。お近くにお立ち寄りの際にご高覧いただけましたら幸いです。
応援して下さっている皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございます。
【展覧会】第53回 昭和会展
【期間】2018年 3/22(木)〜4/4(水)
【時間】平日10:00〜19:00・土曜日11:00〜18:00・日曜休廊
【場所】日動画廊 http://www.nichido-garo.co.jp/sp/
初日3/22、17:30からの授賞オープニングパーティに出席します。
ウサギのギアス氏が大きな荒波の中、犬とイカダに乗っている絵で、写真はその部分図です。
テーマはシンプルに「チャレンジすること」、その気持ちをキャンバスにぶつけました。
下記の登龍門にも掲載して頂きました。
昭和会展とは
・洋画の老舗画廊、日動画廊が主催する40歳以下の若手の画家の発掘を目的としたコンクールです。
・日動画廊の社長、長谷川徳七氏によって創設され、50回以上の歴史があります
・第一回の昭和会受賞作家である奥谷博氏は文化勲章を受章されました。多くの画家の活躍のきっかけとなっている登竜門のひとつです。
・出品料無料のうえ、賞金もかなり豪華です(2020年現在)
「昭和会賞」は賞金200万円
「東京海上日動賞」は50万円
「二ューヨーク賞」は1万ドル
「パリ賞」は30万円でパリにある日動アトリエを一ヵ月貸出
・受賞作家には画廊が継続的に作品を発表する機会を与えてくれます。
額装は全てやっていただけるので作品を仕上げ、期日までに納める形になります。
個展、アートフェア参加、グループ展など…
主なグループ展は
春の「太陽展」
秋の「日動展」
年末の「ミニヨン展」
それに加え、
「夏の会展」などのグループ展
など様々なものがあり、画家にとって発表を続けられる環境が生まれ、制作を続けていける可能性が拓けます!
・日動画廊は店舗が東京の銀座だけでなく、福岡、名古屋、軽井沢、フランスのパリ、台湾の台北にあり、さらに笠間に美術館があるため、色々な場所で展示をさせていただくチャンスをいただけます。
これは本当に嬉しいことです。
・傾向は常に変わってきていますが、現代アートの方向というよりは、具象系、画壇に繋がる方向だと認識しています。
・自分が参加しており、そういった立場で言うのも何なのですが(個人的な見解ですのでご了承ください)僕の眼から判断するならば、レベルは高めのコンクールだと思っています。
決してよくあるコンクール、例えば沢山受賞者がいるとか、名前だけが立派とか、、ではありません。絵でやっていきたいと考える、真剣に描いている人たちが出してきます。
展示された周囲の作品達は力強いものが多いと感じましたし、僕が受賞できたのはタイミングや運の要素がとても大きいと思っています。
なので仮にもう一度チャレンジしたとしたら、うまくいかない可能性の方が高いと思います。
倍率は100名を超えるくらいの中から、入選者15名、受賞者4〜5名なので、凄く高いとは言えないと思いますが…
公募団体で活躍している方など、腕に覚えがある人も多い感じです
(2022年に追記しました)
昭和会展に関する情報はこちらをご覧ください。
第53回 昭和会展の展示風景など
慣れぬスーツ姿で緊張してがちがちになってしまいました。
親友が撮影してくれたのですが、スマホカメラが壊れていてピンボケという(笑)
でも立ち会ってくれてありがとう!!
ニューヨーク賞について
ニューヨーク賞について書こうと思います。
・ニューヨークのとても大きなギャラリー「ナマード・コンテンポラリーアート」Nahmad contemporary art が審査員として昭和会展の受賞/入選作の中から、一点を一万ドルで買い上げてくれるという賞です
・決定するタイミングは、入選作や他の受賞作とは時間差がある場合があるようです。
僕の場合、電話で入選と聞いていたけれど、画廊を訪れた際、画廊の方に
「おめでとう!・・・え、なんで驚いているの?知らなかったの!?時間がギリギリだったからね!」と教えてもらいました。
めちゃくちゃ驚いたことは一生忘れられないと思います。
最後の最後にナマードさんが選んで下さったのこと。大感謝です。
ナマード・コンテンポラリーアートさんのサイトです
http://www.nahmadcontemporary.com/artists
受賞後のニューヨークでの個展について
僕の活動に興味を持ってくださった方に、時折、昭和会展のニューヨーク賞の副賞として、向こうで個展を開けたの?と尋ねられるので、経緯を書こうと思います。
・受賞後、半年くらいしてニューヨークの画廊で個展を開くことができました
・ニューヨークでの個展と昭和会展のニューヨーク賞に直接の関係はありません
・賞をいただいたことは自信に繋がり、また遠くの存在だったニューヨークという都市に興味が湧きました
・たまたま「ザ・コンテスト・イン・ニューヨーク」というコンクールがあること。そしてそれは日本のアーティストをかの地で紹介する「ニューヨーク・アート・ウェーブ・プロジェクト」という組織によって運営されていることを知り、何か運命めいたものを感じ参加を決意しました
・一次審査は写真とポートフォリオだったため、応募したところクリアし、作品を現地のギャラリーで展示していただけることになりました。
・僕が描く旅するうさぎのギアス氏のように、作者である僕自身も広い世界に旅立ってみたくなり、思い切って渡米しました。
・マンハッタンをひたすら歩き、スケッチもしました。足を伸ばしてラスベガスやグランドキャニオンも訪れました
・ザ・コンテスト・イン・ニューヨークでは展示された作品の中から審査員と一般のお客様の投票で賞が決まります。
数百票のうち、数票の僅差でグランプリをいただきました。幸運です。副賞としてSOHOの画廊で個展を開くことができました
・現地でナマードギャラリーを訪れ、昭和会展の方の審査員だったナマードさんと感動の対面をすることもできました。
※ニューヨークでの個展については、ほかの記事で書いています。
・個展会場費と宣言費はかかりませんでしたが、渡航費と滞在費、作品の運搬費は自分で工面する必要があり、賞金が役立ちました
・思い切って海外へチャレンジする勇気と動機、そしてそれが可能になる費用面の安心を「ニューヨーク賞」にプレゼントしてもらう形になりました。
・昭和会展への参加は、僕の場合ですが、画家人生を変える大きな転機となりました。
画家を目指す方は、一つの選択肢として視野に入れても良いかもしれません。