旅の達人に『目的のない旅の大切さ』を教えて貰いました。
少し前の話になりますが、去年の11月 ゆきたまこさん の広島県にあるアーティストレジデンス、『尾道アートビオトープ』へ行ってきました。
年明けの個展を間近に控え、アトリエに篭りキャンバスと格闘していました。煮詰まっていた時、お友達の ゆきたまこさん にレジデンスのお話をいただきました。
エイッと思い旅立った尾道での五日間の滞在…それは、制作するためのサプリのようで、私の硬く凝り固まった感覚をほぐしてくれました。
スケッチブックを片手に、目的もなく尾道をぶらり。道行く人、桟橋に舫う連絡船、潮風を含んだ空気、味のある商店街の店先、葛折りに連なる古びた甍の波、目に入るもの全てが新鮮で、入り相の鐘を聞きながら時間を忘れてスケッチしました。
目的のない旅は、いつもと違う空間に自分自身を放り込むことで、煮詰まった思考をリセットすることができました。
そんなラフな状態で、興味の赴くまま街を探索したことは、自分が表現したいこと、描きたいことを再発見することに繋がりました。
その後、個展は尾道で描いた作品も並べ、好評のうちに終えることができました。
こんな機会を与えて下さった 尾道アートビオトープさん、ありがとう‼️